
収納は、広さより「使う場所」と「動線」で決めるのが正解です。これが結論です。理由は、いくら収納が多くても、使う場所から遠ければ活きないからです。だから間取りで最初に考えるのは「収納をどれだけ増やすか」ではありません。「何を、どこで、どう使うか」です。ここを起点にすると、片づく家か、散らかる家かが分かれます。収納は量の勝負ではなく、配置と動線の設計です。
家づくりを進めると、収納で悩みますよね。今の住まいで物があふれていると、なおさら不安になる。「収納は多ければ多いほどいいの?」「どこにどれだけ作ればいい?」「せっかく作っても使わなかったら?」。そんな声が浮かんでいると思います。この記事では、収納量に不安を感じている子育て世帯が、収納計画で後悔しないよう、判断の基本を順に整理します。名古屋での相談で見えてきた具体例も交えてお話しします。
この記事のテーマを、家づくり全体の中で整理したい方へ
FURVAL(株式会社ファーバルデザイン)は建築士+宅地建物取引士の二つの視点で、土地・資金・建物・暮らしをワンストップでご相談いただけます。名古屋で家づくりを考え始めた方は、まず全体像の整理からお気軽にどうぞ。
📞 052-680-8520 / 無料相談・お問い合わせ
収納を考える前に押さえたい3つの視点
- 収納は量より配置。使う場所の近くにあってこそ、収納は活きる。
- 動線とセットで考える。しまう・取り出す流れが短いほど、家は片づく。
- 家族と物の量を見える化する。何をどれだけ持つかを把握してから設計する。
この記事で確認していくこと
- 収納は「量」だけで決めてよいのかという基本
- 使う場所と動線から考える、後悔しない収納の見方
- 子育て世帯がつまずきやすい収納の失敗と、その避け方
この記事の要点
- 収納は、広さよりも使う場所と動線を考えて計画することが重要
- 判断の起点は「量」ではなく「何を、どこで、どう使うか」
- 家族の物の量を見える化し、使う場所の近くに収納を配置する
後悔しない収納計画の判断基準
「量」を増やす前に「配置」を考える
相談で最初にお伝えするのは、収納は量から入らない方がいい、ということです。「たくさん作れば安心」と考えて、大きな納戸やたっぷりのクローゼットを設ける。でも、使う場所から遠いと、結局そこまで物を運ぶのが面倒になり、使われなくなる。収納は、多さではなく、必要な物が必要な場所にしまえるかで決まります。
実は、片づく家には共通点があります。物を使う場所のすぐ近くに、その物の居場所がある。玄関で使う物は玄関に、キッチンで使う物はキッチンに。よくあるのが、大きな収納を一か所にまとめて作り、そこまで運ぶのが億劫で、結局あちこちに物が出しっぱなしになるケースです。逆に、収納が小さくても、使う場所に分散して配置されていれば、自然と片づく。だからこそ、「どれだけ収納を増やすか」より先に、「何を、どこで使うか」を考える。使う場所を起点に配置を決めると、少ない収納でもすっきり暮らせる家に近づきます。
「動線」を短くすると片づく家になる
つまずきやすいのが、しまう動作の手間を軽く見てしまうことです。収納は、しまう・取り出すという毎日の動作の積み重ねで使われます。この動線が長かったり、面倒だったりすると、どんなに立派な収納も活きません。片づけが続くかどうかは、意志の強さより、動線の短さで決まる面が大きい。
ケースによりますが、効くのは「使う→しまう」が一続きになる配置です。たとえば、洗濯なら、洗う・干す・畳む・しまうの流れが短くまとまっていると、家事がぐっと楽になります。玄関からキッチンへ買い物を運ぶ動線に収納があれば、片づけの手間が減る。実は、収納の失敗の多くは、量ではなく動線の設計に原因があります。正直なところ、収納の扉を開けてしまうまでにひと手間かかるだけで、人は物を出しっぱなしにしがちです。名古屋のご家庭でも「収納は十分あるのに片づかない」という相談は少なくありません。動線を短くする。この一点を意識するだけで、暮らしの片づけやすさは大きく変わります。
家族と物の量を「見える化」してから決める
もう一つ大切なのが、自分たちが何をどれだけ持っているかを把握することです。収納計画でありがちなのが、漠然とした不安から「とにかく多め」に作ること。でも、実際の物の量に合っていなければ、多すぎても少なすぎても後悔します。だからこそ、家族の持ち物を一度見える化してから、収納を設計するのが賢明です。
判断のヒントになるのが、「今ある物」と「これから増える物」を分けて考えることです。子育て世帯なら、子どもの成長とともに物は増え、やがて巣立てば減っていく。実は、今の物の量だけで決めると、数年後に合わなくなることがあります。将来の変化まで見込んで、可変性のある収納にしておくと安心です。名古屋のご家庭でも「持ち物を書き出してみたら、思ったより収納は要らなかった」という声がありました。漠然とした不安で量を増やすのではなく、実際の物の量と将来の変化から考える。この一手間が、無駄のない、暮らしに合った収納につながります。
「見せる収納」と「隠す収納」を使い分ける
もう一つ知っておきたいのが、収納には見せてよい物と、隠したい物がある、という視点です。すべてを扉の中に隠せばよいわけでも、すべてを見せる棚に置けばよいわけでもありません。よく使う物、取り出す頻度の高い物は、扉のないオープンな棚にした方が、しまう手間が減って片づきます。一方、生活感の出やすい物や、来客の目に触れたくない物は、扉付きで隠す。この使い分けが、暮らしやすさと見た目のバランスを決めます。
ケースによりますが、子育て世帯では、子どもが自分で片づけられるかどうかも大切です。高い棚や複雑な仕組みだと、子どもは使えません。実は、子どもの目線の高さに、扉のない分かりやすい収納を用意すると、自分で片づける習慣がつきやすい。よくあるのが、大人目線で完璧な収納を作り、子どもがまったく使えないケースです。見せる収納と隠す収納、そして誰が使うか。ここまで考えると、収納は「しまう箱」から「暮らしを支える仕組み」に変わります。正直なところ、この使い分けを間取りの段階で織り込めるかどうかで、住み始めてからの散らかりやすさが大きく違ってきます。
名古屋の現場で聞いた収納計画の話
「量より配置で片づく家になった」ご家族
名古屋市で家を建てた子育て世帯のご家族は、収納の量に強い不安を抱えて相談に来られました。「今の家が物であふれているので、とにかく収納を増やしたくて」。ただ、話を聞くと、物が散らかる原因は量の不足ではなく、しまう場所が使う場所から遠いことにありました。「言われてみれば、いつも出しっぱなしになるのは、しまうのが面倒な物ばかりでした」。
そこで、大きな収納を一か所にまとめるのではなく、使う場所ごとに小さな収納を分散させる計画に切り替えたそうです。玄関、キッチン、洗面と、それぞれの近くに居場所を作った。「収納の総量はそんなに増やしていないのに、驚くほど片づくようになりました」。効きどころは、量ではなく配置と動線にありました。奥さまはこう振り返ってくれました。「収納は多さだと思い込んでいたけれど、使う場所の近くにあるかどうかだったんですね」。この気づきが、暮らしを変えた事例でした。ご主人も「収納を減らして部屋を広く使えたのに、前より片づいている。不思議な感覚です」と笑っていました。量を増やすことばかり考えていた最初の不安が、配置の工夫でほどけていったそうです。
「大きな納戸が使われなかった」もう一組の声と、よくある失敗
一方、以前の家で大きな納戸を作ったご家族は、それが活かせなかった経験を話してくれました。「安心のために広い納戸を作ったのに、奥まで物を取りに行くのが面倒で、結局手前しか使いませんでした」。量はあっても、使う場所から遠く、動線が悪ければ、収納は宝の持ち腐れになる。次の家では、使う場所に分散させる考え方に変えたそうです。
つまずきやすいのは、収納を「広さ」や「量」の問題だと思い込んでしまうことです。多く作れば安心という発想が、かえって使いにくい家を生むことがある。私たちは建築士と宅地建物取引士の二つの視点で、暮らし方・物の量・間取りを同時に見ます。宅建士の視点で土地や資金の条件を踏まえ、建築士の視点で使う場所と動線から収納を設計する。この二つを重ねられるのが、ワンストップの強みです。収納は、量で悩むより、使う場所と動線で考えると、暮らしに合った答えが見えてきます。不安な今こそ、まず持ち物と暮らし方を見つめ直すところから始めるのがおすすめです。
収納計画の家づくりに関するよくある疑問
Q1. 収納は多ければ多いほどいいですか?
- 多さだけでは片づきません。使う場所から遠いと使われなくなります。量より、必要な物が必要な場所にしまえる配置が大切です。
Q2. 収納はどこに作ればいいですか?
- その物を使う場所の近くです。玄関で使う物は玄関に、キッチンで使う物はキッチンに。使う場所を起点に配置すると自然と片づきます。
Q3. 収納が少ないと後悔しませんか?
- 少なくても、使う場所に分散していれば片づきます。逆に大きな収納が一か所だけだと、運ぶのが面倒で使われないことがあります。
Q4. 片づく家にするコツは何ですか?
- 動線を短くすることです。使う・しまうの流れが一続きだと、片づけが続きます。片づく家は意志より動線の設計で決まります。
Q5. 大きな納戸は作った方がいいですか?
- 一概には言えません。使う場所から遠いと奥が使われないことがあります。分散配置と比べ、暮らし方に合うかで判断しましょう。
Q6. 子どもの成長で物が増えるのが不安です。
- 今の物と、これから増える物を分けて考えましょう。将来の変化を見込んで、可変性のある収納にしておくと長く使えます。
Q7. どのくらいの収納量が適切ですか?
- 家族の持ち物を一度見える化してから決めるのが確実です。漠然とした不安で増やすと、多すぎても少なすぎても後悔しやすくなります。
Q8. 迷ったらどう決めればいいですか?
- 「何を、どこで、どう使うか」を起点にしてください。物の量・使う場所・動線を並べると、暮らしに合う収納が見えてきます。
この記事のまとめ
- 収納は、広さよりも使う場所と動線を考えて計画することが重要
- 判断の起点は「量」ではなく「何を、どこで、どう使うか」
- 使う場所の近くに分散させ、しまう動線を短くすると片づく
- 家族の物の量を見える化し、将来の変化まで見込んで設計する
収納計画は、量で悩むより「使う場所と動線」で考えると、迷いがほどけていきます。名古屋で間取り・収納・暮らしをまとめて相談したいときは、建築士と宅建士の二つの視点で暮らしと設計を同時に見るFURVALに声をかけてみてください。収納を増やす前に、まず家族が何をどこで使うかを書き出すところから始めましょう。
読んで「相談してみよう」と思ったら
FURVAL(株式会社ファーバルデザイン)は建築士+宅地建物取引士の二つの視点で、土地・資金・建物・暮らしをワンストップでご相談いただけます。名古屋で家づくりを考え始めた方は、まず全体像の整理からお気軽にどうぞ。
📞 052-680-8520 / 無料相談・お問い合わせ


