
完成検査は、必ず立ち会うべき大切な機会です。これが結論です。理由は、引き渡しの前に不具合を見つけられる、最後のまとまったチャンスだからです。住み始めてから気づくと、直すのに手間も気まずさも増えます。だから完成検査で見るべきは、見た目のきれいさだけではありません。設備がきちんと動くか、仕上がりに傷や汚れがないか、契約した内容と実際が一致しているか。この三つが柱です。とはいえ、当日はあっという間に時間が過ぎます。何を、どの順で見るかを事前に決めておくことが、慌てないためのいちばんの準備になります。まず知っておきたいのは、完成検査は「受け身で回る」のではなく「自分たちで確かめる場」だということ。
家がついに完成する。長かった家づくりの、大きな節目ですよね。でも、完成検査を前にすると、「何を見ればいいんだろう」「短い時間で全部チェックできるのかな」「見落としたら、後で困るのは自分たち」と、うれしさの裏で不安も膨らんでくると思います。「業者さんに案内されるまま、なんとなく回って終わりそう」という声もよく聞きます。この記事では、完成を目前にしたご夫婦が、検査当日に慌てず、自信を持って確認できるよう、見るべきポイントと進め方を整理します。名古屋の現場で立ち会ってきた具体例も交えてお話しします。
この記事のテーマを、家づくり全体の中で整理したい方へ
FURVAL(株式会社ファーバルデザイン)は建築士+宅地建物取引士の二つの視点で、土地・資金・建物・暮らしをワンストップでご相談いただけます。名古屋で家づくりを考え始めた方は、まず全体像の整理からお気軽にどうぞ。
📞 052-680-8520 / 無料相談・お問い合わせ
完成検査で持っておきたい3つの心構え
- 設備は「実際に動かして」確かめる。見るだけでなく、水を流し、スイッチを押す。
- 仕上がりは「近づいて」見る。傷や汚れは、離れていると気づきにくい。
- 契約内容と照らし合わせる。仕様や設備が、約束どおりかを確認する。
この記事で確認していくこと
- 完成検査で、具体的にどこを、どうやって見るか
- 気になる点を見つけたときの、伝え方と直し方
- 短い時間で見落としを減らす、当日の段取り
先に結論をまとめます
- 完成検査では、設備・仕上がり・契約内容との一致を確認することが重要
- 設備は実際に動かし、仕上がりは近づいて見て、契約書と照合する
- 気になった点はその場でメモし、書面で残して引き渡し前に対応してもらう
完成検査で「何を、どう見るか」を具体的に知る
設備は「動かして」初めて分かる
完成検査でまず確かめたいのが、設備が実際にきちんと動くか、です。見た目が新品でも、動かしてみないと分からないことがあります。キッチンやお風呂、洗面台の水を出してみる。水がちゃんと流れるか、排水がスムーズか。トイレの水も流してみる。コンセントは、実際に何かを差して通電を確かめる。照明のスイッチを一つずつ押して、対応する明かりがつくか。ドアや窓、収納の扉を開け閉めして、引っかかりがないか。こうした「動作の確認」は、見ているだけでは絶対に分かりません。
名古屋で完成検査に立ち会ったご夫婦の一例です。一通り設備を動かしていく中で、二階の窓の一つが、少し開けづらいことに気づきました。パッと見では分からなかった。実際に手で開け閉めして、初めて「あれ、ここだけ重い」と気づけたんです。まだ引き渡し前だったので、その場で担当者に伝え、調整してもらえました。「動かしてみて本当によかった」と、奥さまが話していたのが印象に残っています。よくあるのが、時間を気にして、設備をさっと見るだけで済ませてしまうこと。でも、実は、動かす一手間こそが、完成検査の核心です。
仕上がりは「近づいて、明るいところで」
次に見たいのが、壁紙や床、建具などの仕上がりです。ここでのコツは、離れて眺めるのではなく、近づいて見ること。そして、できるだけ明るいときに見ること。傷や汚れ、クロスのはがれ、床の細かな凹みは、少し離れると見えなくなります。窓からの自然光が入る時間帯だと、影のでき方で表面の凹凸が分かりやすくなる。正直なところ、暗い時間や曇りの日だと、見落としが増えます。可能なら、日中の明るい時間に検査日を設定してもらうとよいでしょう。
見るときは、部屋ごとに順番を決めて、壁→床→天井→建具、というように、視線の動きをルール化しておくと、抜けが減ります。ケースによりますが、人の手で仕上げる以上、小さな傷や汚れがまったくないというのは、なかなか難しい。だから、完璧を求めて粗探しをするというより、「住み始めてから気になりそうな箇所」を見つける、という気持ちで臨むほうが、現実的です。気になった点は、その場で場所が分かるように、写真とメモを残しておく。付箋やマスキングテープで印をつけさせてもらえる場合もあります。こうしておくと、後で「どこの話だっけ」とならずに済みます。
見落としを防ぎ、納得して引き渡しを迎える段取り
契約内容との「照らし合わせ」を忘れない
完成検査で意外と見落とされがちなのが、契約した内容と、実際の仕上がりが一致しているか、という確認です。設備の型番やグレード、床材や建具の種類、オプションで追加したもの。これらが、契約書や仕様書どおりになっているかを照らし合わせます。実は、ここは建物の作りだけを見ていると抜けやすいポイントです。私たちは建築士と宅地建物取引士の両方の視点から関わるので、「この設備は契約の仕様と合っているか」「追加したはずのものが入っているか」といった、契約とお金の面まで含めて確認できます。
名古屋のあるご家族の例では、打ち合わせで選んだはずの設備のグレードが、実際には別のものになっていたことがありました。担当者も気づいていなかった、単純な行き違いです。でも、契約書と現物を照らし合わせたことで、引き渡し前に発見でき、正しいものに交換してもらえた。もしこの照合をしていなかったら、住み始めてから気づいて、対応がずっと難しくなっていたはずです。迷った点として、「契約書を見ながら検査するなんて、細かすぎないか」とためらう方もいますが、これはむしろ当然の確認です。約束どおりのものが入っているかを確かめるのは、施主の正当な権利です。
見つけた点は「書面」で残して対応してもらう
完成検査で気になる点を見つけたら、その場で口頭で伝えるだけでなく、書面に残すことが大切です。指摘した箇所と、いつまでに、どう対応してもらうか。これを一覧にして、双方で確認し合う。多くの施工会社では「是正リスト」や「補修依頼書」といった形で対応してくれます。もし用意がなければ、こちらから「気づいた点をまとめた紙を作りたいので、一緒に確認してもらえますか」とお願いしてみましょう。書面にしておくと、「言った・言わない」の行き違いを防げます。
そして、指摘した箇所の補修が終わったら、引き渡しの前にもう一度、直っているかを確認させてもらうこと。ここまでやって、初めて完成検査は完結します。正直なところ、この最後のひと押しを省いてしまうと、「直したつもりが直っていなかった」という事態も起こり得ます。ケースによりますが、補修の再確認まで含めて段取りしておくと、安心して鍵を受け取れます。当日は時間が限られているので、チェックしたい項目を事前にリスト化しておき、家族で手分けして見て回ると、見落としがぐっと減ります。一人が設備、もう一人が仕上がり、というように役割を分けるのも有効です。
引き渡し後に気づいたときの備えもしておく
どれだけ丁寧に完成検査をしても、住み始めてから初めて気づく不具合というのは、正直、ゼロにはできません。だからこそ、引き渡しのときに、アフター対応の窓口と保証の範囲を確認しておくことが大切です。「入居後に何かあったら、どこに連絡すればいいか」「保証はどこまで、いつまでか」。ここをはっきりさせておくと、後で困ったときに慌てずに済みます。
住宅には、構造や雨漏りに関わる部分について、一定期間の保証が法律で定められています。それに加えて、施工会社ごとに独自のアフターサービスを用意していることも多い。よくあるのが、この保証内容を聞かないまま引き渡しを終えてしまい、いざというとき「これは保証の対象なのか」と分からず戸惑うケースです。実は、完成検査の当日に、書類の説明とあわせて確認しておくのがいちばん効率的です。点検の時期や連絡先を控えておけば、住み始めてからの安心感がまるで違ってきます。
完成検査についてよくある疑問
Q1. 完成検査には、どれくらい時間がかかりますか?
- 住宅の広さにもよりますが、一般には一時間から二時間ほどが目安です。設備を一つずつ動かして確認すると、それくらいの時間はかかります。
Q2. 素人でも、ちゃんと確認できるものでしょうか?
- できます。設備を動かす、仕上がりを近くで見る、契約書と照らす。この三つを押さえれば、専門知識がなくても多くの点は確認できます。
Q3. 気になる点は、どこまで指摘してよいですか?
- 気になった点は遠慮なく伝えてかまいません。ただし、補修の可否は状況によります。書面に残し、対応の可否を一緒に確認するとよいでしょう。
Q4. 完成検査の日時は、こちらで指定できますか?
- 多くの場合、相談して決められます。仕上がりを見やすい日中の明るい時間を希望すると、傷や汚れを確認しやすくなります。
Q5. 検査当日に持っていくとよいものはありますか?
- 契約書や仕様書、スマートフォン、メモ、スリッパなどが役立ちます。設備の通電確認用に、充電器などの小物があると便利です。
Q6. 第三者に立ち会ってもらうことはできますか?
- できます。建築士など専門家に同行を頼む方もいます。契約や設備の面まで見てほしい場合は、そうした選択も安心につながります。
Q7. 指摘した箇所は、引き渡しまでに直りますか?
- 内容によります。簡単な補修は引き渡し前に対応されることが多いですが、部材の取り寄せが必要な場合は後日になることもあります。
Q8. 完成検査を省略しても問題ありませんか?
- おすすめしません。引き渡し前に不具合を見つけられる貴重な機会です。住み始めてから対応するより、はるかにスムーズに直せます。
まとめと、名古屋で完成検査に不安があるとき
- 完成検査の柱は、設備の動作・仕上がり・契約内容との一致の三つ
- 設備は動かし、仕上がりは明るいところで近づいて、契約書と照合する
- 気づいた点は書面に残し、補修後の再確認まで段取りしておく
完成検査は、家づくりの締めくくりであり、住み始めてからの安心を左右する大切な場です。ただ、当日に慌てないためには、事前の準備がすべてと言ってもいいくらいです。見るべき三つの柱と段取りを頭に入れておけば、短い時間でも、自信を持って確認できます。正直なところ、ここまで頑張ってきた家づくりだからこそ、最後まで納得して締めくくりたいですよね。もし、完成検査の見方や契約内容との照らし合わせに不安があるなら、名古屋で土地・資金・建物・暮らしをまとめて相談できるFURVALにも、気軽に声をかけてみてください。建築士と宅建士の二つの視点から、あなたが安心して鍵を受け取れるよう、一緒に確認していきます。
読んで「相談してみよう」と思ったら
FURVAL(株式会社ファーバルデザイン)は建築士+宅地建物取引士の二つの視点で、土地・資金・建物・暮らしをワンストップでご相談いただけます。名古屋で家づくりを考え始めた方は、まず全体像の整理からお気軽にどうぞ。
📞 052-680-8520 / 無料相談・お問い合わせ


